Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX を見てきたら凄かった

特に興味もなかった巷で噂のFFX歌舞伎。発表された当時もふーん...ぐらいで思ってたんですが、ある日Twitter眺めてたら話題が流れ来て、ちょっと調べてみるとチケットが結構余ってたんですよ。しかも調べてみたらSS席が32000円もする。なんでそんな高いんだ...と思って調べてみたら公演が8時間もあるとか、360度ステージとかいう珍しい場所だとか色々あって興味を持ち始め...こういう機会でも無いと歌舞伎なんて今後一生見る機会もないだろうな~、と思って気がついたら席取ってました。

可動式スクリーンに映し出されたロゴ。スクリーンでかい...!

歌舞伎の知識なんてゼロなもんで、楽しめるんかなあ...とすごく不安だったのですが、結果的には大満足。FFXはめちゃくちゃ好きな作品...というわけではなく、一応プレイしたのでストーリーはうろ覚えぐらいなのですが、かなり歌舞伎は楽しめた。という話です。

ちなみに(休憩込みで)8時間とある通り、めちゃくちゃ長いので頑張りましょう。公演は第一幕から第八幕まであって、1〜4が前編。5〜8が後編です。私は8時間の前後編一気見チケットにしましたが、前編だけ、後編だけチケットもあるので関東近郊の人は日程を分けてもいいかも。

始まる前に一応解説がある

私みたいな歌舞伎知らないけどゲームは知ってるみたいな人も当然居るので...始まる前に歌舞伎の簡単な解説があります。例えば無くてはならない「ツケ」。役者さんの動きに合わせて、木で大きな音立てるやつなんですけど、どういう時に音が入るのかとか、リアルタイムで音をつけてるとか教えて貰えます。

また、アンケート的に

  • 歌舞伎はよく見るけど、FFXは知らない人
  • FFXは知ってるけど、歌舞伎は知らない人

で手を上げてもらってたんですが、私の参加した公演では比率はちょうど半々ぐらいで、これが非常に心強かった。歌舞伎をよく知ってる人(要は先輩)は拍手をするタイミングとかをよーく心得てるので、その人達に合わせて拍手すれば間違いないですからね。オケの公演と同じ理論。ゲームのストーリーは知らなくても役者さんがある程度は、説明してくれるので問題無い感じです。

10分ほどの解説を挟んでいざ開演です。

前編: 現代語の舞台なのに、歌舞伎のエッセンスが入ってくる

前編は休憩2回の3公演。

舞台はほぼ8割以上が現代語です。なので普通にゲームのカットシーン見てる感じに近いですね。

開始直後から登場人物がどんどん増えていくんですが、新キャラが登場する度に役者さんが「オレはこういうキャラなんだ」というのを名乗るんですね。この名乗りが七五調でめっちゃ流暢なんですよ。敵味方名乗りまくるし、お互いに煽りまくるので、現代風に言うともうラップバトル。ゲームやってると分かる言い回しとかバックグラウンドもさりげに補足されたりして、エンターテイメント。シメにはツケも入って格好いいポーズになるので拍手喝采なんですが、こういう所から、舞台だあ...って感じがしてくるんですね。

ブリッツボールやバトルシーンも勿論ちょくちょくあるんですが、いわゆる映画やドラマとかの殺陣と違って、動きに派手さはなくゆるっとしてるんですよ。ただ、すごく流暢というかモーションが綺麗なんですね。剣の扱いにしてもここで剣戟があるんだな、というのが派手なエフェクトが無くてもしっかり分かる。魔法キャラもいるので魔法のシーンとかもあるんですが、そこは流石に結構派手なエフェクト(SEと照明効果)がついてました。キャラによってローテクだったりハイテクだったりするのが非常に面白い。

また、舞台はIHIステージアラウンド東京という施設で、

  • 施設全体が円形のような形
  • 中央に客席があって、客席が場面によって360度回転する(!!)
  • 客席の外周に円形の客席と一緒に回るステージ
  • その外周に可動式の円形スクリーン
  • 更に外周に回らない固定の大道具とかを置けるステージ

という説明が非常に難しい舞台で公演されるんですが、ステージがすごく広いので、かなり見所があります。基本的に役者さんが演技してるのは客先中央120度ぐらいの空間なんですが、その外に可動式スクリーンがあって、常時そこに映像が投影されてるんですね。なので、実質180度ぐらいずっと何かが上映されてる感じ。映像もループしてるだけではなく役者さんの演技とシンクして切り替わったりするので、上映中ずっとキョロキョロしてる感じです。見所すごい。

また、入り組んだバトルシーンなんかでは、役者さんが色んな所で戦うんですが、キャラによって全然違う動作をしてるので観客はどの役者さん見るのか選んで見ていく感じ。勿論中央がメインなんですが、端で演技してる役者さんも小ネタ挟んできたりするので見逃せない。中央で長い台詞喋ってるのを、ひたすら待機して聞いてる役者さんも見てて面白い。目がたくさん欲しくなる。これは完全に舞台でしか得られない体験ですよね。

ただ、しょっちゅう客席が回ったり、スクリーンが動いたりするんで、自分がどの方角向いてるのかは全然わかりません。休憩中に外に出てみたら客席が180度回ってて出口が違う、みたいなことも...

後編: 歌舞伎色が強くなり、あっこれ見たことある!というのが出てくる

だいぶ遅いお昼(16時...)を挟んで後編は、1回休憩の2公演です。最後の公演は2時間超休憩なしです。頑張りましょう。あと、これから見に行くーって人はこの部分は読まない方が良いかも。

後半のネタバレあるので、一応伏せておきます (クリック/タップで展開) 後半になると、舞台装置とかもパワーアップしてきて、スクリーン映像は臨場感あって派手になるし、舞台には色んな歌舞伎の要素が出てきます。例えば舞台上で演奏する長唄とか鼓太鼓。前編ではゲーム内の曲のアレンジがスピーカーから流れてきてたんですが、場面によっては舞台の傍らで演奏し始めます。臨場感が一気にアップするし、生演奏が見れるのでめちゃくちゃ豪華なんすよ...ライブはやっぱすげえんす。

役者さんの名乗りとかもパワーアップして、めちゃくちゃポーズとかキメてくれるんで拍手も盛り上がってくる。ストーリー的にも後半になると色んな名場面が出てくるので、これもまた見所が多い。キマリは通さないし、すぐ泣くからね。

後編になるとバトルの演出とかもめっちゃパワーアップして、舞台にすごい人いっぱい出てきて見所がたくさん。もう人多すぎてどこ見たら良いのかわからない。魔法も派手になるし、剣戟も演出がすごい長くなってきます。ゲームやってる人なら分かってしまう必殺技のモーションが入ってたりもしますしね。

極めつけはやっぱり毛振りです。召喚獣がアレンジされて出てくるんですが、みんなすんごい勢いで毛振りしてくれるので、めちゃくちゃ拍手が起きてました。毛振りとか、鼓太鼓とかがんばれゴエモン2のギミックで見たことある!本物だ!!って興奮してました。召喚獣の名乗りも大変面白くて、あいつら名前が横文字じゃないすか。名乗りは確かに歌舞伎調なのに「いふりぃとォ」って名乗るのがもうめちゃくちゃ良かったですね。

あと、一番ビックリしたのがこれ。中村芝のぶさんという方なんですが、モーション、声、完全に女性。女方って凄いんだなって思いました...

これから見に行く人へ: 軽食は準備した方が良い

終了後の東京の夜景。8時間もここにいたんだ...

そんなわけで、流石に8時間見てると疲れましたが、大変楽しめた初歌舞伎でした。ちょっとチケットは高いですが、こんだけ長編で楽しめたら全然払う価値あるなという感じ。めちゃくちゃ長いのでもう一度見たいかというと、そこまでではないけど...まあでも歌舞伎にハマっちゃう人の気持ちはわかるな~。

一応これから見に行く人にアドバイスをしておくんですが、何かというと昼飯です。前編は12時公演開始の16時終わりなので、12時までに飯を食えない場合は、すんごいお腹減ります。前編が終わるまでに20分休憩が2回ありますが、ステージアラウンドの周りにはコンビニ一軒ぐらいしかないので、買いに行くのもギリギリです。ちょっとした軽食の販売はあるんですが、休憩中に売店が結構並んじゃうので何かを買えても食べる時間がない。

なので、すぐに食べれるような軽食を持って行っておくのがオススメ。勿論12時までに飯食えれば良いんですが、そうはいってもおなか空いてしまうと思うので...ちょっとしたパンとか、プロテインバーみたいなのがあると捗ると思います。

ff10-kabuki.com

おまけ

長時間頑張って見たので、エネルギー補給もしておきました。