Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

ピクセルアートARPG、CROSS CODEがかなり面白かった

年始からゲームの感想では不評しか書いてない気がしますが、今回はとても好評だった!な話です。

現代ピクセルアート。モーションも格好いい

CROSS CODEというゲーム。元々クラウドファンディングで出資があり、Steamでアーリーアクセスとなった後コンシューマーにも移植されたゲームで、ユーザーのフィードバックを元に熟成を重ねたゲーム。タイトルにもある通り、ピクセルアート(所謂ドット絵)をベースとしたスーパーファミコン調の2Dアクションゲーム。どっちかというとメガドライブとかそっち方面の絵作りな気がしますが、これがまあ非常に面白かったので感想でも。

ピクセルアートベースのARPG

Image from Gyazo

見ての通り2Dアクションゲームで、エフェクトや数字がいっぱい出る気持ち良いゲームです。よくあるエフェクトだけ3Dで綺麗すぎる、といったこともなくしっかり2Dアニメーションで作り込んである感じ。見下ろし型のゲームですが、カメラワーク(ズーム)を効果的に使っており、必殺技をキメこんだり、ボスを撃破したりすると格好よく盛り上がってくれる感じ。

16ビット調ではあるものの、解像度はフルHDだったりしっかり現代のゲームに仕上がっているのでストレスを感じることもなく、サクサクとプレイ出来ます。オートセーブもあるし、ファストトラベルも完備してます。

それから、元々は日本語はなかったみたいですが、現在はバッチリ日本語対応してるので安心。訳もしっかりしていて、違和感あるところは全くなかったです。

MMORPGをシングルプレイゲームで

このゲームは主人公はレアという青髪の女の子で、とある事情でほとんど喋れないキャラクターです。現実で何らかの問題を抱えていて、ゲームの世界で治療を行っているんだ...といったどっかで聞いたことあるような設定で物語が始まります。ゲームの世界が舞台です。

ちょっとSFチックで、宇宙のどこかにリアルに存在する惑星の一部にプレイフィールドを作り、量子転送を行ってアバターでMMORPGを遊んでいるという設定になっていて、水に落ちるとアバターは壊れてしまうとか、飛び道具はあくまでゲームの世界の概念だから実際に惑星にいる人物からはVRゴーグルを掛けると弾が見えるとか、ちょっとしたゲーム外メタ要素もあります。

ですが、あくまでベースはMMORPG。プレイヤー自身も「レア」としてMMORPG「CROSS CODE」をLv 1から遊んでいくことになります。

MMORPGを遊んでいる「プレイヤー」達の視点で話が進む

MMORPGを一度遊んだことがあれば、こんな体験をしたこともあるはず。というのが結構ネタとして散りばめられていて、MMORPG体験者であれば「あーわかる!」というものが多いです。例えば、

  • パッチ日の新ダンジョン前はめっちゃ人いる
  • キャラ名がすごく中二病のヤツがいる
  • 回線がラグってるのか、壁に歩き続けてるプレイヤーがいる
  • プレイヤー達には「リアル」があるので、そろそろ寝ないと...ってログアウトしたりする

みたいな。MMORPGのゲーム内の話というよりMMORPGのプレイヤー自信の体験というか、そういった要素が結構出てきて嬉しいのですよね。

挑戦的難易度のバトル、絶妙な難易度のパズル

で、肝心のバトルですが、割と高難易度です。めちゃくちゃ難しいというわけではないのですが、敵やボスごとにギミック的なものが用意されていて、ギミックをこなせばブレイク出来てHPゲージをしっかり削れる、みたいなデザイン。ただ、敵の攻撃が結構激しめ、かつ回復手段は限られてる(回数制限はないけど)ので、ある程度の慣れは必要になってます。

敵の攻撃パターンはほぼ決まっているので、攻撃を見極めて回避するところは回避する、ガードできるところはガードやパリィをしっかり使う事で、段々慣れていってクリア出来る感じですね。ただ、バトルが長く、かなりの集中力を求められるので、苦手な人は難易度オプションでちょっと簡単にできたりもします。(私はちょっとだけ難易度下げました)

レアちゃんは「スフィロマンサー」というクラスで、残念ながら他のクラスに変更することは出来ないのですが、スキルツリーは膨大な数が用意されていて、かなりビルドは工夫の余地があります。攻撃手段や必殺技もかなりの数があるので、色々試してみるのも楽しい。

また、バトルと同じぐらい時間を掛けて挑むことになるのがパズルです。ダンジョンはバトルとパズルをなぜか交互に行っていきます。なんで?でも面白いんですよこれが。

ボールを炎オブジェクトに当てて、壁に反射させて氷柱を溶かす...みたいな

レアちゃんは近接攻撃の他に、ボールを利用した遠隔攻撃を使えるんですが、このボールを旨く使ってパズルを解いていきます。ボールは通常は直進するんですが、壁に当たると反射します。また、ナナメの壁に当たると方向が変わります。この特性を利用していくんですが、色んな要素が次々に追加されてゲームが進むと共に難しくなっていきます。このパズル、ゲーム終盤にもなると異常な程難しいんですが、数十分も格闘しているとなぜかひらめいて解けるんですね。この難易度設定が本当に絶妙で非常に楽しめます。パズル解くの好きな人はたぶんハマると思う。

とても繊細で美しいサウンドトラック

忘れてはならないのがサントラ。画面はピクセル調ですが、サウンドは豪華で、ちょっとスーパーファミコン風というかパート数が少ない感じなんですが、音作りは21世紀のそれで、非常に繊細で格好いいんですよ。こればかりはゲームをプレイしないと良さがわからないと思うんですが、サウンド面はバッチリです、と言っておきましょう。

どこか某プ○ンテラみを感じるサウンド。

レイド(所謂ギルド戦)のBGM。ハイテンポで格好いい!

ちなみに元々はSpotifyでこのゲームのサントラをたまたま聴いたのが、このゲームに興味を持ったきっかけでした。

総評

難易度は高めで人は選ぶけど、往年のMMORPG経験者で、ピクセルアート調のARPGをプレイしたいなら是非体験して欲しいRPG。ストーリーはコンパクトめですが、ゲームとしてはしっかり楽しめるのでMMORPGみたいな体験したいなーって人には是非。

ただ、ネタバレって程ではないんですが、2021年発売のDLCがゲーム本編後の後日談となっていて、そちらをプレイしないとストーリーが完全に完結しない形になっているんで、もしやるならDLCも一緒にやるつもりで買うのがオススメです。

そんなわけで、次も楽しいゲームだと良いですね。