Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

ENDER LILIES: Quietus of the Knights が感動的に良かった話

積みゲーが落ち着いたので...と軽い気持ちで買ったENDER LILIESを無事クリアしました。

所謂2Dアクションでメトロイドヴァニア、そして低価格(2500円ぐらい)なゲームなんですが、世界観、アクション、探索設計、ヴィジュアル、サウンドなどが全て高次元でまとまっており、非常に面白かったのでログを残しておきます。この価格帯のゲームでこんだけ好き!と思ったのは久々かもしれない。

プラチナも取りました。

引き込まれるビジュアルとサウンド

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水面に反射する世界。蝋燭の火の粉も美しい...

公式サイト見てもらえればどういう感じカナー?というのはわかるんですが、主人公がこのリリィという女の子で非常にカワイイんですが、舞台となる世界は完全に真逆で醜悪。この世界は「穢れ」というもので不死の得体の知れないものが蠢いてるわけですが、どうしてこんな世界になってしまったん?という謎を解き明かすストーリーとなっとります。

ja.enderlilies.com

当然出てくる敵は怪物みたいなのばかりで、気持ち悪い攻撃をしてくる奴もたくさん出てくるんですが、ビジュアルが非常に凝っててものすごい書き込まれてます。荒廃した建物や洞窟、怪物、植物、特に水の表現が秀逸で美しいです。滝や一滴ずつ落ちる雫、そして雨。背景もなめらかにスクロールするし、見ていて非常に気持ちが良い。しかも単なる静的な画像じゃなくてアニメーションもします。つい足を止めて見たくなってしまう。

メトロイドヴァニアということでいろんな所にセーブポイントがあるんですが、セーブメニューでは椅子とかにリリィちゃんが座って休むんですが、これが非常にかわいい。しかも、ここではUIを消せるのでスクショが捗る。本当に歩き方とかいろんなアクションする度にリリィちゃんがかわいい。

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お座りするリリィちゃん 周りの人たちもかわいいね

また、サウンドはアンビエントの効いたピアノを中心としたミニマルな構成になっていて、世界観に非常にマッチしてます。ボスだからカッコイイ曲!みたいなのは無いですが、終始世界観に浸れるよう邪魔しない心地よさで鳴り続けてくれるのが気持ち良いんですね。水に入るとエフェクトがかかったり、セーブポイントに近づくと更にBGMがミニマルになったりと所謂インタラクティブミュージックの要素も入ってます。BGMやSEに違和感が全く無くて、「ここではこう鳴って欲しい!」という理想と完全に一致してます。

手応えのある難易度と悩ましいビルド

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何度も死んで覚えるのだ

難易度は一部で言われてる通りちょっと難しめですが、理不尽ではないです。ボスもちゃんと1on1で戦うことが多い(邪魔が入らない)。ジャストガードとか使えなくても大丈夫。リリィちゃんにはレベルの概念もありますんで、どうしても勝てない場合はレベルを上げちゃうという手も。

最初は剣による通常攻撃しか出来ないですが、ボスを倒すごとに攻撃手段が増えていき、セーブメニューで同時に3つまでセット出来ます(厳密にはA面とB面あるので合計6つ)。攻撃手段はスキが大きいけど大ダメージになるもの、飛び道具として使えるもの、ペットとして召喚できるもの、さらには移動技として使えるものなど様々。しかもかなりの数があり、使える回数も無限に使えるものから、回数制限が極端に少ないものまで様々で、ビルドを組むのが非常に面白いです。極端な話、組み合わせによってはスキル3つ同時に使えたりしますんで、かなりのDPSが出る。ちなみに私は遠隔攻撃中心にしてました。

後はレリックと呼ばれるものをいくつか装備出来るんですが、これによってHPが増えたり、ダメージを軽減出来たり、攻撃力を上げたり出来ます。この組み合わせと、上記の攻撃手段の食い合わせを考えていく感じ。これも防御に振るのか、攻撃に振るのか...悩ましいけど楽しいですね。

探索を楽しめる絶妙なマップデザイン

探索することになるこの世界のマップはそこそこ巨大で、かつかなり複雑です。一本道ということは無く、次に進むべきポイントも全く図示されません。つまり手探りで進んでいくことになるんですが....

ショートカットとセーブポイントの配置が非常に考えられてます。雑魚の配置がいやらしいパターンもあって、よくしにかけることがありますが、そういうエリアを越えるとショートカットが割とすぐに解禁されるようになってます。ショートカットをいくつか開通して、次の難しいエリアを越えると...セーブポイントです。なんで「まーたあそこやりなおしかよ!」とストレスになることがほとんど無いんです。

また、マップ画面の各エリアには青背景の「まだ何かある」エリアと、黄背景の「コンプリートした」エリアが図示されます。なので、まだ探索が完了してないエリアがどこかすぐにわかるようになってて、ストレスが無いようしっかり配慮されたシステムの上で探索するの、非常に楽しいわけです。

世界観が気に入ったら是非プレイしてみて欲しい

個人的に間違いなく今年一番良かったゲームの一角になりえる作品で、非常にオススメ出来ます。上に上げた以外にも魅力はたくさん詰まってる作品で、特に世界観やストーリーがハマった人はものすごく楽しめると思います。本当に欠点という欠点が見つからない...ボリュームも30時間ぐらいと短めなのでプレイしてみてはどうでしょうか。