Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜をクリアした

良作と評したライザ1に引き続きライザ2をクリアしました。続編ということで色んな要素が正当進化していて非常に楽しめたのですが、それはないっしょ...と微妙な点も色々とあったので、その点も含めて感想を残しておきます。

良作RPGの待望の続編!サブタイトルから壮大な冒険の気配がする...が?

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バトルがパワーアップ!

1と大きく進化したなというのがバトル。

1はセミリアルタイム性なコマンド選択バトルみたいなやつだったんですが、今作はUIが大きく変わって操作が簡単なアクションバトルみたいになってます。特に操作が1に比べてかなり洗礼されてて、不要な操作がオミット(タクティクスレベルは自動で上がるし、MOVEは廃止されてる)。攻撃時はタイミング良くボタンを押すことでコンボを一気にたたき込めたりするのがかなり爽快。通常攻撃コンボを多々こんで、更にスキルで追い込むとか、別のキャラにチェンジしてコンボを繋ぐとかも出来ます。

今作お気に入りのセリさん。交代時にウィンクしてくれます!

1が古のRPGだとすれば、2は現代のRPGぐらいの違いがあります。システムのコア自体は変わってないハズなんですが、見せ方が非常に上手。パーティメンバーも3人固定から、3人 + 裏1人になって、裏1人の交代タイミングが非常に大事になるなど、戦略性が非常に上がってて楽しい。ここは、かなり進化したポイントじゃないですかね。2やってから1は正直、出来ないと思う。

他には、1の時には「~して!」と無茶なオーダー(オーダーを達成すると仲間がスペシャル攻撃みたいなのしてくれる)を仲間からされることが多かったですが、それは若干改善されてます。アイテムを使って!みたいな無茶言われることは無くなった感じなので、普通に達成できる感じ。ただ、弱点は考慮されてないので、効率的な指示ではないこともあるけど...ここは惜しいなあ。

唯一問題点があるとすれば、1と同じで、敵のモデル使い回しオンパレードなところ。相変わらず色違いもいっぱいいるし、またお前かよってなる。リソース限られてるのかもしれんですけど、フルプライスのゲームなんだからもうちょっと種類増やしてくれていいんじゃないの?と思ったりするわけです。あんまり興味ないのかなあ。

錬金もちょっとパワーアップ

1のシンプルな見た目からちょっとだけ進化。かなりキラキラします

錬金は見た目がちょっとパワーアップ、エッセンスの追加などでより戦略的に楽しめるようになりました。ただ、レシピツリーは1とほとんど変わっておらず、また1と同じ作業をするだけです。これは続編なので仕方ないか。エッセンスやエボルブリンクについては、エンドゲームでお世話になる程度。一応アイテムがちょろっと追加されてたりするっぽいんですが、基本構造は同じですね。

レシピ解放出来るスキルツリーみたいなのが増えたけど、ほとんど決まった順でしか解放できないので邪魔にしかなっておらず、溢れたポイントも使い道がないので、スキルツリーは果たして意味があるのかどうかって感じ。せめて溢れたポイントをジェムに返還できるとかあれば...

UIやグラフィックの進化はとても良いが、操作に難アリな要素も

あと1はPS4だったんですが、2はPS5になって大きくビジュアルも進化してます。60FPSでしっかり動くし、ロードは早すぎて全然待たされない感じ。バトル切り替えも待ち時間のストレスを全然感じないです。PS4だとキャラのジャギーが目立つ感じだったんですが、それもなくなってとてもスッキリ。モーションも使い回しはあるものの、細かく作られてて良い感じ。

ただハードが変わって、UIを一新してモダンになったのはいいんですが、ちょっと不親切になってるところもあって...例えば、1ではワールドマップから、各マップの形状を確認出来たんですが、それがなくなってたりするんで、よく迷子に...

1のワールドマップ。マップ情報がちょこっと出る。

2だとこれだけ。というか名前だけで、どういう場所か判別するの無理じゃない?

他にも、探索で使うレーダーUIみたいなのがあるんですが、マップ開くボタンと共通になってて、レーダーが一度アクティブになると、マップを開きたいのにいちいちレーダーを経由しないと行けなくなるとか、もうちょっとなんかあったでしょ...という気になる操作方法もちらほら。こういうの普通に遊んでればストレスかかるってわかるはずなんだけどなあ...と、微妙に惜しいんですよ。

あとやっぱり、1の時も言った気がするんですが、天候。雨どしゃぶりでも普通にイベント進むのでめちゃくちゃ違和感ある。雨の実装する意味あった?

ストーリーは1の続編...だが...

ストーリーは1で冒険した仲間と、また冒険できる内容になっていて、1をやったことある人ならかなり楽しい内容。キャラごとの深堀もしっかりされていて、この3年何があったのかとか、語り合う場面もたくさん。サイドストーリーは非常に充実してます。1のキャラの深堀りもとても楽しいし、2の新キャラとの絡みとかも非常に面白い。

が、問題はメインストーリー。サイドストーリーは結構ボリュームがあるものの、メインストーリーは何がしたかったのかよくわからないんですよ。2の首都にも1と島と同じような遺跡あって、遺跡の謎を解き明かそう!って大筋で、謎解きのエッセンス自体は面白いものの、ほとんどその謎に踏み込んでくれないんですよね。昔はこういう人達がいて、こんなことをしてましたー、というのがわかってくるんですが、「で?」というところがサッパリ...よくわからないけど、次の遺跡に行けばわかるんじゃないの?とストーリーは進んでいくんですが、そんな調子で気がついたら終わるんですよ。マップ配置の中ボスだと思って倒したら、実はラスボスだったらしくて、エンディングが流れ始めたりとかして、ウーンみたいな感じ。

なんというか、メインストーリーちょっと進めると、サイドストーリーが一気に「やって!」って解放されるので、サイドストーリーがもうメインみたいな感じ。

サブタイトルのタイトル「秘密の妖精」って単語も、結局ゲーム内で見かけなかった(よね?)。謎。まあ、今ならライザ3も発表されてるんで、このあたりは続編で...ってことなのかもしれないですが、もうちょっと丁寧にストーリー作って欲しかったなあ、という感じです。

BGMは相変わらず良いけど、使い方があまりにもったいない

BGMは相変わらず素敵で、特にバトル曲は1のアレンジだったりしてとてもオシャレで良いです。聞き比べて見て欲しい。編曲すごい。めちゃくちゃ格好よくなってんすよね。

他にはエンディング曲の編曲も本当に素晴らしい。シンセベースの打ち込みが満点とか。とにかくBGMはどれもとても良いです。

なんですが、ストーリーがアッサリしすぎてて、BGMが壮大なのに「え、ここ盛り上がるところなの?」と違和感を感じる部分が多数。なんというかストーリーがビジュアルドリブンじゃなくてサウンドドリブンになってる感じさえする。非常にもったいない。

RPGお約束の後半になるとバトル曲が変わるみたいなのも、普通は良い!となるところなんですが、急に何の脈略もなくBGMが切り替わってしまうので、なんで?となるんですよねえ...例えば、未知の大地に踏み入れたとか、仲間が大きく成長した、とかのタイミングでBGMが変わるのは良い!となるんですが...

ライザ3に期待!

と、まあ色々細々とした問題点はあるけど、ゲームとしては普通に楽しめる作品なので、個人的には1が気に入った人は、是非臆せずに2を楽しんで欲しいという感じ。上にも書いたけどバトルが爽快で楽しいし、錬金要素も1と代わり映えはしないけどちゃんと楽しいので。

ただ、1から続けてやると間違いなく飽きるので、時間は置いた方がよさそう。特に錬金要素は1と同じような手順で同じようなレシピ作るんで、繰り返してるだけに感じます。というか私は一度飽きて、半年ぐらい放置してた。

とりあえず恐らく三部作になって次がラストになるであろう、ライザ3に期待です。

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