Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

求めていた良作RPG、ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

そろそろアサクリの新作が出るので、それまでに手持ちのゲームを一通り落ち着かせておきたいなー、という思いなんですが、ふとTLで話題になっていたライザのアトリエを今更ながらやりました。アトリエシリーズはアーランドシリーズを途中までやったぐらいで、あんまりゴリゴリとシリーズをやってこなかったのですが、今作はアトリエシリーズで「面倒だなー」と思った部分が改善されていてとても遊びやすくなっており、非常に楽しめる1本だったのでご紹介。

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もちろんライザちゃんはかわいいけど、ゲームも面白いぞ!

RPGといえば冒険!冒険がしたいぞ!

ストレスが無い新しい「アトリエ」

冒頭にもちょろっと書きましたけど、アトリエといえばカレンダー。なにか行動するごとに日が進んでいくので、時間切れの概念が存在し、無駄な行動で日数を消費するとバッドエンド。というのが当たり前だったのですが、今作は時間制限がありません。布団で何日寝ててもNPCやストーリーは待ってくれるので好きに冒険ができます。これが非常に大きい。

また、いつものアトリエにある登場キャラクターごとのエンディング(いわゆるキャラEND)がありません。誰々と親密になったら...というエンディングのことですが、これが全くないので、普通のRPGとして楽しめます。こういうのがあると、何度も何度も周回して全員のエンディング見るの大変ですが、今作はエンディングは1つしかないので1週だけすればOK。恋愛要素なんかも一切ないので、純粋にRPGとして楽しめる。そういうの求めてる人には合わないですが、普通のRPGを求めている人にとってこれは大きなポイントじゃないかなと思います。遊びやすい。同じようなこと繰り返す周回が必要なRPGなんてただの作業ですからね。

錬金は戦術的で楽しい

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システムはちょっと複雑だけどUIがスマートなので覚えるのは難しくない

アトリエシリーズと言えば錬金ですが今作の錬金はちょっと凝ってて、錬金術画面がマップみたいになってます。素材には品質やランダム付与されている特性といった基本パラメーターの他に、火、水、風、雷の4つの属性と属性強度が設定されており、これらを組み合わせて錬金をしていくシステム。

素材を順次投入すれば品質は、基本はその平均値になりますが、マップ上でそれぞれのマスで品質を上げたり、特性を付与したりするボーナスが用意されてます。このボーナスは属性強度を満たせば発動できるので、例えば、品質を上げるボーナスがついている風属性のマスがあればそこに風属性の素材を投入して属性強度を満たすことでボーナスが発動して品質が上がる、という感じですね。

素材には直接採集やドロップで得られる素材の他にも、錬金で作る中間素材なんかもあるので、このあたりをうまいこと組み合わせ考えていくのも楽しい。また、後半になると中間素材をコピーできるマシーンも登場したりするので、ストレス無く錬金に没頭できるシステムになってます。実際、プレイ時間の半分ぐらいは錬金してる感じ。BGMもずっと同じもの聞いてる。でも楽しいんだこれ。

バトルは楽しいがワンパターン

バトルはターン制ではなくリアルタイム。攻撃をするか、スキルを使う、錬金で作ったアイテムを使うか、必殺技を使うか...などなどいろんな行動が取れます。敵が大技してくるタイミングはお知らせされるので、大技されるまでに攻撃を加えてダウンさせるか、凌ぐか。みたいなことを考えなきゃいけないのですが、まあ言ってしまえばそれぐらいしか要素がないので、ワンパターンに陥りがち。操作は忙しめでコマンド選んでる間も待ってくれないので最初はわちゃわちゃする。

ただ、武器防具アイテムが自分で錬成できるRPGなので、「いかに準備をしっかりできるか」によって大きく難易度は変わりそうです。錬金でしっかりアイテムを随時こまめにアップグレードしていく人ならバトルはかんたんでしょうし、そうでない人にはちょっと手強いかもしれません。私は錬金楽しかったので結構ガツガツ装備とかは鍛えてました。

また、操作キャラのモーション等はしっかり作り込んであるのですが、敵キャラは種類もモーションも少ないです。使い回しが多い。色違いのやつがまあたくさんたくさん出てくる出てくる。挙げ句、クリア後のそれなりに強いボスも色違いの使いまわしなので、このあたりは残念かな。攻撃パターンも上記のようにボスでさえワンパターンなので、あんまり考えることがないです。

ただ、これは裏ボスクリアまでしかやってない人の感想なので、DLCで配信されてる高難易度コンテンツだとまた違った感想になるかもしれません。裏ボスでも装備さえ整っていれば初見で倒せるぐらいなので、歯ごたえがほしければ難易度HARDにするとかすると変わるかも。

BGMがとても良い!

そうそう、BGMがいいんですよ。こればかりはテキストで語るより聞いてくれ!という感じなんですが、

  • 爽やかめの音作りでほんわかしてるのに、どこかスタイリッシュ
  • バトルはかっこよく、昼のフィールドは情熱的で、夜のフィールドはゆったりできる
  • 何度聞いても飽きない

というイメージで、とにかく世界観に完璧にマッチしてるんですね。

www.gamecity.ne.jp (公式サイトでBGMがいくつか聞けます。気になる人は聞いてみて...)

ただ、常夏の島!っていうファンタジーの設定なのに、ずっと日本のセミの音がするので、そこだけはどうしても違和感が...

ライザがかわいい

アトリエシリーズといえばもはや...ですが、モーションもキャラデザも非常にかわいい。もちろん、恒例の「たる!」も存在しますよ。

斧を振る姿はまるでアイドル。ちなみに他にもかわいい子が出てきますよ。

サクッとできる"普通"のボリューム

PS4のセーブデータにプレイ時間が出てないので困ったもんですが、たぶんストーリーが30-40時間。プラチナまでは40-50時間ぐらいです。

ストーリー上、ストッパーとなるようなクエストも無くファストトラベルも完備されているので、寄り道しなければもっと早いはず。ただ、寄り道というかアトリエと言えば錬金楽しむゲームなので、錬金の手帳埋めや素材散策やってるといつの間にか時間がかかることになりますね。あくまでクリアだけの効率を求めるのか、自分なりの美学を求めるのか。特に武器防具のパラメータはプレイヤーの思想が反映されそう。

また詳しくは語りませんが、ストーリーも普通のRPGらしいスタンダードな物語であるし、NPCとの絡みと操作キャラ達の成長物語も都度あったりするので、「普通のRPG」がやりたい!という人に特におすすめできます。際立ってめちゃくちゃすごいRPGというわけではないけど、「そうそう、これでいいんだよ。RPGはこういうの求めてるんだよ...」っていう感想が持てる。そんなゲームだと思います。

また、続編となる2が今冬に控えてるので楽しみですね。