Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

今更だけど LIVE A LIVE (Switch版) を(ほぼ)初見プレイした

曲は知ってるけどゲームはプレイしたことないシリーズ。バーチャルコンソールなんかで買ってはみたものの最後までやってないRPGの1つだったんですが、Switch移植版が出たので今更ながらプレイ。

ちなみにオープニングはめっちゃ格好いい。必見

名台詞の宝庫と言われるRPGはどうなのか、ということで気になっていた一作です。発売当時はゲームの存在は知っていたけど、お小遣い不足で買えなかったゲームの一つですね。

ものすごい丁寧に作られた「リメイク」

一応公式には「生まれ変わる」とだけ書いてあってリメイクとは書かれてないんですけど、絵やサウンドは作り直されているのでまあ扱いとしてはリメイクかな。最近はリマスターだとか移植だとかの作品が非常に多いんですが、「リメイク」となるとちょっと珍しい。

といっても基本的なシステムやシナリオについては変更なし。オトナの事情で少し変わってるのもあるっぽいですが、基本的なシナリオ等はオリジナルと同じで、サウンドやグラフィックが大幅アップデート。声優さんがめちゃくちゃ豪華でボイスが要所要所についてます。大御所が数多く登場するんですが、一体いくらかかってるんだという恐ろしい感じ。

OKAWARI-DA。

とくにグラフィックは、元は2Dの低解像度のドット絵だったのに、高解像度化されていたりするしアニメーションもするし、現代的な綺麗なエフェクトがついてるしと、とにかくめちゃくちゃコストがかかってる丁寧なリメイクです。

BGMもリアレンジされてめっちゃ格好よくなってますよ。MEGALOMANIAとかね。

短編ゲームを8本楽しんでる感じ

公式に説明がある通り、8つの時代のストーリーを楽しめるRPGになってて、それぞれキャラデザインとかシナリオライターさんが違います。例えば現代編なんかは数回バトルして終わりだったりするし、未来編なんかはバトルがなく、探索だけで終わったりするんで、サクサク遊べる感じ。まあ、90年代のRPGなので、そもそも短いってのはあります。

リメイク版ではあるものの、オリジナルが90年代なので90年代らしい演出方法はそのまんまです。例えば平成に流行ってたであろうミニ四駆っぽいのとか出てくるし、原始編のノリなんかはまんま平成。なので、令和にやると流石に寒いだろというネタというのもちらほら。半熟英雄を2023年にやってるみたいな感じ。

まあ好みもあると思うんですが、シナリオは概ね面白いけど、好き嫌いは分かれる感じ。ただ、90年代にこういう挑戦的な試みをやっていたというのを考えるとすごいゲームだなという感想はあります。特に終盤の流れとかは、色んなゲームが影響受けてそうだなあ、という感じ。

ちなみに私はSF編と功夫編が好き。SF編のAIとかまんまHAL9000ですごく味がありますよね。

バトルは令和のゲームじゃない...

ただ、私がどうしても受け入れられなかったのがバトル。RPGといえばバトルなんですが、これが本当にツライ。映像やサウンドはリファインされてすごいことになってるんですが、バトルの内容が平成のままなんですよ。

本作のバトルはチェッカーバトルという名前で、自キャラの位置取りを考えるセミターン式コマンドバトルみたいな感じなんですが、これがまーすごい時間かかるんですよ。何が問題かというと、敵味方が「行動」する度に、

  1. 攻撃するキャラや敵が光る(こいつが攻撃します、と知らせる)
  2. キャラ/敵が攻撃する (技のエフェクトが出る)
  3. 2に反撃判定がある場合、また光る
  4. キャラ/敵が反撃する

が繰り返されるんで、行動1キャラ分だけで数秒かかる。味方キャラは多くても4人なんですけど、敵がものすごい多いことがあって、そういう場合に敵の行動だらけになる。味方を動かしたいのに画面はずっと敵のターンみたいな状態が続いて何も出来ない。ただ眺めるだけ...

とまあ、90年代ならそんなもんかな...で済むであろうテンポのバトルが延々と続くんで、2020年代にやるのは流石にめちゃくちゃストレスになるんですよ。オリジナルやってる人だと「こんなもんでしょ」って感想になるかもしれないけど、新規プレイヤーにこのテンポは流石にキツくない?エフェクトがリメイクされてより派手になってるから、オリジナルより待機時間かかるようになってる感じ。

敵キャラが多くても、リーダーを足すと「BREAK DOWN」というシステムで全部倒したことになるシステムとかもあるんですけど、リーダー倒すまでに、周りの雑魚を倒さないとリーダーに攻撃出来なかったり、雑魚が延々嫌がらせしてきたりするんで、ちょっとなーという。嫌らしい行動する敵もゲームには必要だと思うんですけど、そういうゲーム本来の部分じゃなくて、エフェクトの多さとか待機時間の多さで嫌になってくる。

キャラクターはレベル制になってて、昔のRPGらしくレベルが上がるとかなりステータス強化がされるんですが、ボスの強さとかもある程度のレベリングをした前提でデザインされてるんで、レベリングがある程度必要なんですよ。だから、しょうがなくバトルが必要で...とまあ、シナリオ早く進めたいのにボスに勝てないから、ストレスためながら時間かけてレベリングするという、よく言えば古き良き、悪く言えば時代にそぐわないゲーム体験が出来る感じ。

ただ、一応フォローしておくとハードなレベリングが必要になってきたり、エンカウントが多すぎてダルくなってくるのはあくまでゲーム中盤~終盤の話。それまでレベリングもほとんど必要ないデザインになっているので、ゲーム始めた当初はストレスなくゲーム出来て普通に面白かったと思います。

レトロゲームのバトルが苦じゃなければ

一応エンディングは全部回収して30時間ぐらい。終盤のボスがキツくて半分ぐらいレベリングしてた気がするので、面白かったのはやはり序盤から中盤にかけてですかね。もうちょっとバトルのバランス取って貰えればここまで低い評価にはならなかった気はするんで、だいぶ残念な気持ち。まあ、レベリング好きです!って人もいると思うんで、難しいところかもしれない。

最後までやった感想としては、面白かったけど、楽しくなかったという感じ。とにかく終盤のバトルが苦行だったので、それがなければ。

次は楽しいゲームをやっていこうと思います。