新年になったし登り始めどこにしようかなと思ってたんですが、雪のある山に行きたいなーってことで入笠山にしました。登山はまだまだ初心者故、本格的な雪山行って遭難したくはないので登山者も多くエスケープルートも取りやすい入笠山でまずはアイゼンチャレンジです。
登山の模様はヤマレコに書いたので、テーマ別に今回の反省点と感想をピックアップしてみます。
登山ペース研究
いつぞやの日記に書いたんですが、あなたは登るペースが早すぎるんじゃないすか、という話を受けて、今回は体に負担をかけすぎず、汗を大量にかきそうになったら休憩する、というゆっくりペースで行ってみました。休憩してる間は写真撮ったり周り眺めたりとか。
結果、今回は服装調節を一切しないで昇り降りできました。だいたい5枚ぐらいレイヤーしていったんですが、ベースレイヤーが高機能だったんで割りと快適にすごせた気がします。ちなみに一番下のベースレイヤーと一番上のハードシェル意外はだいたい普段着です。ユニクロのウルトラライトダウン優秀。
いつも大量に汗かくのを見越して冬山なのに超薄着で登山してたりしましたが、それは間違いだというのが証明されましたね。というかこの山とかで気温的にたぶんそういうことしたら流石に風邪ひくじゃ済まない気がする。(当日は-8~10度ぐらい)
そんなわけで次からは無理せずペースを作って登ってみようかなというがまず目標ですね。
チェーンアイゼンと積雪
今回雪山を登るのは初めて(軽い散策とかは除く)ですが、チェーンアイゼンの効果は抜群でしたね。小さいながらも爪が足の全域についてるので積雪の少ない雪、または薄めの氷であればしっかり食いつく感触でした。駐車場がスケートリンクのようになってたんですが、チェーンアイゼンがあるだけでガッツリ普通にあるけるようになりますね。これはすごい。
ヤマレコの方にも書いてありますが、今回の登山の標高目安は、
- 駐車場の標高が1450M
- 入笠湿原が1800M
- 入笠山が1950M
となっています。
入笠湿原までは登山道で人が少なく(というか誰にも会わなかったです)、この登山道までの積雪ではチェーンアイゼンがベストマッチでした。だいたい10~20cm以下ってところですかね。もちろんトレースありでの話。ここまではしっかりチェーンアイゼンが食いつくのでトレッキングポールなどの補助は不要です。
入笠湿原から先は、トレッキングポールなどの補助があれば登っていけますが、無いと足を取られ気味になる箇所もあったのでこういうところではちゃんとしたアイゼンがあった方がいいのかもですね。ちなみに周りの人は9割がスノーシューでした。湿原から先はたぶん積雪が20~40cmってところでしたかね。
ひとまず、チェーンアイゼン単体でどのぐらいまでは快適にいける。トレッキングポールを出すのはどれぐらいのタイミング。というのがわかったのが今回の収穫です。スノーシューはそのうちレンタルしてみようかな。
冬山と気温
冬で標高が1500-2000Mぐらいなのでそりゃ寒いわけです。既に家が1000Mなのでそんなにかわらねーだろ、という話もあるにはあるんですが、やはり風のあるところ、特に稜線に出てからは寒いです。快晴ならまだ全然だいじょうぶですが...
木の根っこがこんな感じになってしまう。 上下を結構厚めにレイヤーしていったんですが、首から上は完全にいつものラフな感じで行きました、がこれが結構寒い。一応帽子はかぶってるんですが首のあたりは無防備なので、風が吹くとまあ寒い寒い。
幸い、ハードシェルにフードがついてるので、フードをかぶっていれば大丈夫でしたが、ネックウォーマー等の装備は必要になりますね。幸いこのあたりはスキーで利用していたものがあるので、次回以降はそのまま使ってしまおうかなと思ってます。
入笠山の山頂、眺めは無茶苦茶良いんですが、まあ寒いです。気温は概算で-10度ぐらいだったようですが、頂上は強風が吹き荒れているので体感だとかなり低いと思います。Swarmのチェックインしとこうと思ってスマホを取り出したんですが、素手でいられるのはもう数分ぐらいが限界ですね。風がずっとふいてるせいか雪が吹き飛んでました。
雪山でも使えるガスの安心感
山頂があまりに寒すぎたのでちょっと下って湿原のあたりでお昼にしました。お昼はいつものカップラーメンですが、お湯沸かそうとしても、いつもの時間じゃ沸かないんですよね。幸い、イグナイター修理したてのジェットボイルは一発で点火できるんですが、沸騰させるまでにちょっと時間がかかりました。
ただ、一旦沸騰させてしまえば暖かい飲み物と食事が手に入るので、ありがたいことです。たまたまベンチがあったのでそれを利用しましたが、キャンプ用の椅子とか持って行っといた方がいいかもしれないですね。雪ないところだと適当に腰掛ければ良いんですが、雪だらけだとどこ座ってもお尻冷えちゃいますし。
登山用レンズの悩み
前回、登山用とスナップ用にLoxia 2/35を買って、それを今回も持っていきましたが、「こういう時に標準ズームがあればなあ...」と思うことが結構ありました。35mmはお手軽ですが、構図の自由度があまりなく、山だと足で稼ぐこともできないケースが多いため、単なる記録写真になってしまうことがやはり多いという印象です。あとはMFなので、片手が塞がっている状況では工夫しないと撮影できない。
ヤマレコにちょっと記録つけるぐらいなら全然良いんですが、Flickrに乗せていくような作品みたいなものを作ろうとすると、結構狙って撮らないとなかなか厳しいのかなーという。しかしそうするとFE 24-70/2.8GMを持ち歩くことになり、かなりのフロントヘヴィの状態で山を歩くことになります。そこそこの体力消耗になりますね。
街撮りスナップならたぶんLoxiaで問題ないのですが、山用のレンズはやはり多少体力に不利な状況でも、ズームが使えるGMを持ち歩いたほうがいいかなあ...という感じもしています。もしくは2本持って付け替えるか。
次回はまたGM持っていってみようと思います。ひょっとするとFE24-105/4Gとかも視野に入るのかもしれないですね。
次回に向けて
ひとまず、寒さ対策についてはスキー用品をフル活用して次に活かすことにして、もう少しいろんなところで経験を積んでみたい感じですね。しばらくは2000M前後の雪の少なめの山を重点的に登ってみるのが良さそうかなと。チェーンアイゼンにもう少し慣れたいですし、体力ももっともっとつけて行きたいですね。そしてたまには遠征も。
次は大菩薩嶺あたりかなー。