ゲームの発売ラッシュで積みゲーがどんどん増える日々、でもふと目に入ったOxygen Not Included(ONI)。そういえば、難しくてロケットも飛ばす所まで行ってなかったんだよなあ...と思いついて再びプレイした所、どハマりした記録です。
ONIは、2019年発売のスペースコロニーシミュレーターで、コミカルなアニメ調のキャラに指示を出して、小惑星を生き抜いてロケットを作って脱出...というのが一応のゴールっぽく設定されていて、熱力学と物質の三態(気体、液体、固体)がシミュレートされているのが大きな特徴です。例えば水なら0度で凍って固体になるし、100度で気体(蒸気)になる。ロケットの燃料になる水素なら-252度で液化出来るので冷やす必要がある、とか。もちろん自動化要素も結構あるので、RimWorldにFactorio足したみたいな感じ。
ゲームの仕様上クリアという概念はないんですが、コロニーを作り直すこと9回目、ついにロケット打ち上げまでこぎ着けたので記録を残しておきます。
敵は己自身の行動のみ、サドンデスはないがじわじわと追い詰められる
「敵」という概念が存在しないため簡単そうに見えるんですが、ここで問題になってくるのが熱です。コロニーを豊かにするため色んな機械を作っていくわけですが、機械が発するのが熱。熱は周りの空気を暖めるので、コロニーがじわじわ温暖化していきます。
当然、キャラクター達が生き延びられる適温はあるし、食料になる植物が生育出来る温度というのもあるので、温度管理がとても大事になってくるわけで...つまり、コロニー運営の支障となるのは自分が取った行動の結果だけなのです。
熱以外にもタイトルになっている酸素の管理だったり、機械が大量に発する二酸化炭素の処理、そして生活に欠かせない水の残量だったり考えることは山積みです。1つの問題に対処したら別の問題がどんどん出てくる。基本的にはプレイヤーは指示を出すだけなので、実際の作業するのは操作キャラクター達の手を借りることになりますが、操作キャラクター達も最初は3人とかなので、たくさん指示出すとなかなかやってくれない植物のお世話とか日常業務もあるので、人出を増やすか、最終的には論理回路等を使って自動化するという選択になってきます。自動化してしまえばほぼ手はかからないしね。
副作用までしっかり考える、複雑なシステムを攻略する楽しみ
例えば発電機1つとっても、かなり細かいところまで設定されていて、上の図のように天然ガス発電機だと、
- IN
- 天然ガス入力: 90g/s
- OUT
- 汚染水放出: 67.5g/s
- 二酸化炭素放出: 22.5g/s
- 電力: 800W(s)
- 熱: 10kDTU/s (DTUはゲーム独自の単位。まあ数字が大きければたくさん熱が出る)
というIN/OUTがあります。基本的には天然ガスを入力して、電力を得たいだけですが、副産物が出るので、その副産物をどうするかまで考えておかないと、じわじわ副産物が障害になっていくみたいな感じ。
例えば、汚染水なら重力で下に落として、汚染水プールに貯めて利用する。二酸化炭素は酸素などの他の気体より「重い」ので下の方で処理するとか。熱は機械自身に蓄積されていきますが、周りの液体や気体と熱交換が行われていくので、周囲が熱くなっていく。なので、冷却水などをひいて輻射で冷却する、とか。最初のうちは本当に手探りなので、コロニーが温暖化しちゃってどうしようもないという状況に陥りがちなんですが、何度もコロニーを壊滅させていくと、だんだんやり方がわかってくる感じ。
結構複雑なシステムなので、公式フォーラムやReddit、Wikiなんかで色んなデザインパターンが考案されていてそういうのを参考にしても良いですし、とにかくやり方は1つじゃないので、色々工夫できるように出来てます。そういうのを調べるも良し、自力でやるも良しです。
ONIは現在バニラ以外にもSpaced Out!というDLCが出ていてDLCがあると、物質の種類が増えたりシステムがガラッと変わります。今回はバニラでプレイしたんですが、次はDLCありでやってみようかなー等と考え中。
ホントこの手のゲームは時間溶けますね...
