Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

AIと一緒に博物館巡りをはじめた

またすっかりブログを放置してしまった。どうも年末に記事を一気に書くと、年始が疎かになりがちです。年始からは色々とやってましたが、最近で滅多に遠出することも無く、アウトドアの趣味もすっかり意欲が無くなってしまったので、近くの博物館や美術館に行くことをはじめました。

入場券はお土産

去年、秋田旅行の帰りに上越の歴史博物館に寄ったのがきっかけではあるのですが、色んな文化に触れるのはなかなか楽しいものです。

知識を得る体験 with ChatGPT

博物館というのは、ほとんどのケースでその土地に根ざした展示を行っているケースが多く、その土地の歴史や文化、地理、風習、都市計画等々....博物館によってかなり展示の特色は異なるんですが、その土地について結構ディープに学べます。中には技術博物館で技術に特化した展示を行っているケースもあったりはするのですが、ほとんどの場合やはり、その博物館のある土地に関連しているので。

ただ、土地や歴史って、展示物見ただけだとだいたいわかんないんですよね。特に私の場合、以前は歴史には全く興味が無かったので勉強する気さえもおきなかった。だから知識がほとんどない... 故に、やっぱり理解が追いつかないことがあるんですよ。博物館では知ってて当たり前だろ、という前提で展示が説明されることもあるので。そこで、活躍するのがAIです。

スマホにChatGPTちゃんを起動して、歴史に関する展示の前で概要をAIに聞く。たまに嘘言ってくることもありますが、展示物の文章などと付き合わせて調べることで理解がめっちゃ深まるんですね。まず展示物の説明を読む、次にGPTに背景を聞く。更に詳しく調べたい場合はGPTに更に聞く。おかしいと思ったらWikipedia等で調べる等々。そうすると、もうあっという間に時間溶けていくんですよ。これがめっちゃ面白い。

AIの場合、自分の知識レベルに併せてガイドしてくれるのがやっぱりとても良くて、理解しやすいちょうど良いレベルで知識を翻訳してくれるんですよね。わかりやすく説明してほしい場合も、詳しく説明してほしい場合も、言えばその通りにガイドしてくれる。だから相棒にちょうどいい、みたいな。

学芸員さん with ChatGPT

博物館によっては学芸員さんが居て、説明してくれる場合もあるので学芸員さんに聞いてみる、なんてこともするんですが、その際にも疑問に思ったことを学芸員さんに聞いて、それでもわからなければGPTと一緒に推測する、みたいなのも面白い。特に歴史に関する展示なんていうのは、100年も200年も前の出来事を扱っているので、学芸員さんも知らないことが多い。なので、当時の歴史的情勢などから推測してみる。

例えば明治時代の富士川水運(甲府の物流は鉄道ができるまでは富士川による水運がメインだったのです)の話になった時は、甲府からは煙草を出荷し、塩や燃料を運び入れていたいたという展示があったんですが、じゃあその塩とか石油ってどこから来たやつなの?とかの質問をつっこんでしたりしてみるのです。学芸員さんも答えられないことがある、でもGPTなら嘘かもしれないけど推測してくれる、みたいな楽しみ方ができるわけです。

これってどう思いますかね?と学芸員さんに更に尋ねてみる。そしたら向こうはプロなので、その通りかもねえ、いや違うかも、と色々答えてくれる。そして更に時間が溶けて楽しい、というわけです。

心地よい雑音を得る

あとは雑音、というとちょっとアレなんですが、博物館とか美術館の音空間って独特なことが多いんですよ。特にバブル時代に作られた建物だとホールみたいに高い天井になってることが多くて、誰かが歩いただけで音が部屋全体に反響する。そして地方の博物館や美術館というのは結構空いてたりするもんなので、静かな空間に歩く音やちょっとした話し声だけが反響する...という気持ちの良い音空間になってるわけです。

シムシティで博物館選択した時に、ゴニョゴニョカーンみたいな音が鳴ってたと記憶してるんですがまさにあれ。といっても、博物館の展示によっては動画がずっと流れてたりするので、全部が全部そういうわけではないのですが....とにかく、あの音空間に浸るの結構気持ち良いんですよね。

また、反対に小さな美術館とかだったりするとお客さんが極端に少なく、場合によっては全く音がしなかったり、冷房の音だけがかすかにする。そうすると無音の中、目の前のアートだけに向き合う時間になる。アートのことをGPTに相談しながら、どんな楽しみ方が出来るか考えてみる...なんていう贅沢な時間の使い方もできてしまう。

今まではわざわざ金払ってまでよくわからん展示とかアート見に行くの何が面白いの?と思ってたのが、こういう体験によってだんだん価値観自体が変わってきて、贅沢な体験が出来る場所という認識に変わっていく。これが面白いんですねえ...

面白かった所紹介

というわけで、最近行って良かった所紹介しておきます。

  • 松本市時計博物館
    • 本田親蔵さんという古時計技術者が集めた時計コレクションの提示。時計の針の音が心地よく、特にグランドファザークロックは圧巻。時計の歴史も学べる
  • 山梨県立博物館
    • 先ほどの富士川水運が紹介されている、甲府の博物館。建物が非常に綺麗。近代の展示は少なめ
  • 富士川切り絵の森美術館
    • 切り絵のアートミュージアム。非常に精巧な切り絵の展示がいくつも。人力でどうやってこんな細かいものを...?と驚くこと間違いなし

今年は他にもいっぱい行ってみよう。特に都内はいっぱい技術博物館あって楽しそう。