Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

ファイアーエムブレム 風花雪月 & ファイアーエムブレム無双 風花雪月をクリア

タイトルが長い。というわけで2作品をようやくクリアしたので記録しておきます。

3年前のゲームだけど超大作。100時間溶かす覚悟はあるか。

無双のついてない方のファイアーエムブレムは老舗のターン制シミュレーションRPG。無双の方は同じ世界観ながらIFストーリーというファンディスク的な位置づけになってます。

ファイアーエムブレム 風花雪月

まず、無双じゃない方から。

ワルそうでコミカルなヤツらも登場。悪い奴はやっつけろ。

買ってとりあえずクリアしたのはずいぶん前(2019年のゲーム)なんですが、パッケージにも三人載ってるように、シナリオが複数ルートあるんですよこのゲーム。最初に選ぶ学級によってシナリオが分岐して、エンディングも全く違う流れになるので、複数クリアしないと世界の全容がわからないという仕掛け。なので1回のクリアでは全然終わらないという。

難易度は高めだけどカジュアルにも楽しめる安心仕様

ファイアーエムブレム(FE)といえば難易度が少し高めのSRPGですが、最近のFEはカジュアルモードなる戦闘中にHPが0になっても、キャラロストが無いモードが備わっているので、苦手な人でも安心です。更に、今作では「天拍の鼓動」という、ターンを巻き戻せるシステムが備わっているので、「ちょっと待った!」が出来るようになってます。ダブルで安心ですね。私はFEは覚醒以降しかやってないのですが、今回このシステムが備わったことでだいぶ気軽にプレイ出来るようになりました。回数制限あるけど戻せるので安心。

天拍の鼓動。タクティクスオウガ 運命の輪のC.H.A.R.I.O.T.のようなシステム。時間を戻せる。

バトルパートは2Dライクな見下ろし視点になってますが、全編3Dで作られていてバトルが始まると拡大してアニメーションも始まる凝った仕様。キャラデザインやモデリングも凝っていて、バトルパートは勿論、日常パートも数多くのキャラクターを見て動かして楽しめます。また、通常攻撃の他にもスキルを使った戦技(武器の耐久度を消費)や、計略(一方的に攻撃できる)なんかもあるので上手く使えば攻略が有利に。

また、大型モンスターなども出てきて、HPゲージを複数持っていたり反撃範囲がエグかったりと歯ごたえあるバトルもありますよ。

第一部で注いだ愛情が、第二部で形になる

バトルパートは戦略シミュなので非常に楽しいんですが、バトルパート以外のボリュームが凄いのが今回のFE。

このゲーム大きく第一部と第二部(5年後)があって、第一部は選んだ学級を導く先生となって生徒を指導していくんですが、第二部になると色んな理由で学友が敵対しての戦争になっていくんで、選んだ学級の級長(王になってたりする)を補佐する参謀に立場が変わります。第二部ではかつての学友と戦うことにもなるわけですが、第一部の行動が大きく影響してくるようになるんで、「どれだけマジメに第一部をやったか」によって捉え方が変わってくるわけです。「どうしてもスカウトしたい生徒がいたけど、スカウト出来なかった〜」って第二部迎えると敵として出てきて殺すことになるわけですからね。そりゃもう辛いのなんのって...

ゲームの流れとしては、第一部では学園パートとバトルパートを交互にやっていく感じになってるんですが、学園でやることがすんごい多いんですよ。生徒に対してあれこれ指導をしなきゃいけない。例えば、新たな兵種にクラスチェンジしてもらうために必要な技能レベルを上げたりとか、気に入って貰うために贈り物したりとか、落とし物届けてあげたり、誕生日お茶会開いたり、一緒に料理を作ったり。先のとおり、他の学級の生徒にちょっかい出して自分の学級にスカウトすることだって出来ます。ゲームやってる時間の半分以上はこのパートに時間吸われちゃう。

学園にはワンちゃん、ネコちゃんも。DLCがあると交流もできます。

第二部では学園パートは無く簡略化されたようなものが用意されるんですが、第二部はシナリオがすんごく面白いので、そのためにも第一部を後悔しないようにプレイすると満足度はきっと高いと思います。特に初見プレイ時は。

2週目までは頑張ってみたが...

そんなこんなでプレイした風花雪月ですが、結局全ルート制覇にかかった時間は約115時間。2ルート目まではしっかり学園パートもプレイしてみたんですが、流石にダレてきてしまい、3ルート目からはほぼ学園パートスキップでシナリオだけ読むようになってしまいました。ちなみに初見で1ルート約50時間。慣れてきての学園パートスキップだと15時間ぐらいです。一応それでも全ルートやっておかないとなーと思い、無双が出る前になんとか制覇。難易度はノーマルのカジュアルです。あ、でもDLCやってない...

結果的に全部やってみれば、世界観やシナリオはすごくよく出来ていて非常に面白かったですが、支援会話や英雄の遺産の回収等コンプリート出来てないなーという要素がまだまだあるので消化不良感はちょっと否めなかったですね。たぶんしっかり全部やろうとすると200時間は固いんだと思いますが、そこまで時間掛けられるかかというと、うーん。まあ、周回前提の作りになってるのに、引き継ぎ要素が結構厳しめになってるのがちょっと痛い感じ。遺産回収して難易度ルナティックなどに挑んでみたい気持ちはあるんですけどね(気持ちだけ)

それと言い忘れてましたが、BGMもすごく良いんです。序盤から格好いい。ちょっと値段高いですが、サントラもオススメです。後は、ロードがちょっと長いぐらい。

ファイアーエムブレム無双 風花雪月

そして、無双。こちらは風花雪月の設定を利用した「IF」ストーリーという位置づけ。SRPGではなく、お馴染み無双アクションのARPGになっていて、風花雪月のキャラ達を自分で操作出来るのが魅力ですね。

安定して面白い無双アクション、でも気になるのはNPCボイス

無双として再構築された風花雪月ですが、風花雪月のシステムを上手く無双に取り入れていて、非常に完成度が高いです。といっても、私は無双は遥か昔の作品しかやったことがないので最近の無双がどうこうってのはわからないんですが、風花雪月のキャラクター達、特にお気に入りのキャラを自分で操作出来るってのが非常に良いです。また、実際に風花雪月に出てきた舞台のマップだったり、BGMのアレンジも流れるのでファンディスクとしては最高の体験が出来るなという感じ。「この世界の頂で」のアレンジ流れた時泣いちゃった。あと、Switchでよくここまでチューニングされてるなあというぐらい不満無くスムーズに動きますし、ロードもすごく早い。ちょっとハード的に不安だったんですけどね。

ただ、問題になるのは敵キャラ。風花雪月のキャラクター達が敵として出てくる場合もありますが、ほとんどのケースで「アーチャー」だとか、「パラディン」だとかの兵種の名前が付いた無名のキャラクターが敵として出てきて倒すことを求められます。こればかりは仕方ないと思うんですが、それらの敵が喋るボイスのバリエーションが非常に少なく、しかもやたら耳に残る台詞を喋るのでずっとやってるとすごく気になってくる。更に問題なのが、なぜかNPCの女性キャラがやたら色っぽい台詞喋るんですよ。やられ声まで徹底してる(いや〜んとか言ってる)。でもそのお色気要素全くいらなくない?というのが気になってしまってあんまりゲームに集中出来なかったのが非常に残念。ちなみに男性キャラは良い感じのやられ声があってすごく好きでした。

シナリオは第二部のIFストーリー

こちらの無双も本編と同じく、選んだ学級によってルート分岐があります。本編の学園パートはなくなっていて、本編でいう第二部、つまり戦争状態から始まります。なので、学生の各生徒に会うことは出来ないんですが、本編後半の成長した姿を最初から操作できます。一部本編風花雪月から衣装が替わっているキャラも居て、無双の方がキャラデザインよくないですか、というキャラも(エーデルガルトとか)

(本編ではあんまり好きじゃ無かったラファエルくん。無双では良いキャラ過ぎて気に入ってしまった)

また、本編プレイが前提のシナリオとなっていて、本編のいろいろな世界観や勢力背景を頭に入れておかないと理解が難しい流れになってます。本編の主人公敵として出てきますしね。もっとも、無双プレイする人の大部分が本編プレイヤーだと思うんでそこは問題ないと思うんですが、結構根幹にかかわるネタバレがいきなりあるので、無双からやろうと思った人は注意が必要かなという感じ。

ルート分岐の内容も、本編シナリオとは全然違う方向になっていて非常に面白く、こんな未来もありえたかもしれないなというファンディスク的な内容。例えば本編の悪役が仲間になったり、テキストでしか出てなかった重要人物がプレイアブルになってたり。最後ちょっと駆け足すぎませんかという印象があるルートもありますが、本編をプレイした人ならしっかり楽しめるシナリオになっていると思います。

面白いけど、やっぱり飽きる

本編は成長に関する要素がめちゃくちゃ多い上に、引き継ぎ要素がシブかったりしましたが、無双のシステムは非常にシンプルで兵種の変更は簡単にできる上、レベルも通貨で上げられます。支援会話は変わらず存在しますが、交友度を上げる手段が豊富なので回収自体は割と簡単になってます。

なので、無双はわりかしライトに気軽に楽しめるんですが、やっぱりバトルパート何十時間もやってると飽きて来ちゃうんですよね。本編のSRPGは元々が手強いバランス、ギミックだったりするので、じっくり考えて遊ぶイメージなんですが、無双だととにかくアクションでドーンと敵を倒すのが主体になるんで、爽快感はすごくあるんですが、やっぱり飽きる。色んなキャラ切り替えて遊んでみたりするんですが、飽きて来ちゃう。

難易度を上げてみても敵のレベルが上がるだけで、HP上がって面倒になるだけ。アクション自体が全然シビアじゃないので、工夫する余地が無く、高い難易度を狙うなら、キャラのレベルを上げるか、周回して良い装備をドロップさせて鍛えていく...みたいな作業になってしまう。というわけで最初の1ルートはしっかりやってみたんですが、残りのルートは難易度を下げてささっと敵を倒して、シナリオ見るだけになってしまいました。敵が代わり映えしないのがどうしてもしょうがないんでしょうけど、レベル上げたら解放されるアクションがあるとか、もうちょっと成長を楽しめる要素があれば良かったんでしょうけどね...

どちらも面白いけど、時間泥棒

というわけで、なんとかどちらも全ルートを制覇してクリアとしたんですが、どちらのゲームもボリュームがすごいです。個人的には無双は最初は面白いけど、一度クリアしたらもう大味かなという感じがしていてこれ以上プレイするつもりはないんですが、本編は時間取って上の難易度じっくりやってみたい思いもあります。いずれにせよ、どちらのゲームも面白いけど、時間を食いますので手を出すときは覚悟が必要。ちなみに無双は体験版もありますよ。

無双はあくまでIFシナリオのファンディスクなので、個人的にはこれ単体でプレイしなくても良いと思いますが、本編が気に入ったら是非という感じ。

本編でも無双でもリシテアちゃんは変わらずかわいかったです。良かった😹