Trance Shift 8 - Notes

クルマと温泉とキャンプとゲームと登山、たまにDTM。

設定大盛りのSF-ADV 十三機兵防衛圏をクリア

この手のアドベンチャージャンルのゲームってあんまりプレイしない人なのですが、そろそろ発売から2年、周りでやってる人は高い評価しかないので、セールを狙って購入。一気にプレイしました。

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左からまとめ、RTS、ADVパート。

前情報一切なしでプレイしたのでロボットものかなと思ってたんですが、中身は割とゴリゴリのSF。最初は話の順序がバラバラすぎて意味わからんのですが、だんだんわかってくると面白くなり、サクサク進めて30時間でした。しかも、ゲームをクリアするとほぼプラチナトロフィーまで取れる親切設計。

もうセールは終わっちゃいましたが、SF好きな人には刺さると思うので是非やってみて欲しいところです。

このゲームはADVパートとRTSパートがあって、それぞれを良い感じに進めていきます。で、ゲーム中に語られるいろんな出来事を整理するまとめパートを時々見ていくと世界の謎が解けていく仕組みです。

追想編: 80'sジュブナイルフィクションADV

メインとなる13人の少年少女達の不思議な体験をなぞっていくアドベンチャーパート。一応キャラの操作が必要で時間制限とか分岐もあるんですが、フローチャートが実装されていて、ルート分岐や必要条件はいつでも確認出来るぐらい簡単です。

1人1人のチャートはそこまで長くないんですが、キャラそれぞれのクエストみたいなのを何周もしていくことになるんですが、周回ごとに新しい分岐が出てきてそれを追っていくと謎が解けていく感じですね。結構複雑なフラグ管理になってそうだけど、しっかり回収できるので、あんまり気にせず雑に進んで大丈夫。

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VTのようなゼルビスのような

ほとんどが学校生活に関するものですが、80'sの時代設定になってるので、パンチパーマだったり、250ccバイクだったり、VHSテープだったと古き良き時代へのリスペクトが感じられて大変良いです。たぶんこれ日本の80-90'sあたりで学生やってた人じゃないとわからないんじゃね?って表現まである。あと、放課後の学校で流れてそうなイカニモな音(生徒達の声とか)とか雰囲気作りが本当にすごい。ちなみに授業パートはありません。(まあいらないよね)

あと、たまに出てくる飯の絵が本当に罪。ヴァニラ飯は夜中に見ちゃダメ。

崩壊編: 画面はシンプルだけど想像が膨らむRTS

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超大量ロックミサイル。こういうの好きでしょ?好きです!

世界を滅亡から救うべく立ち上がる十三機兵による怪獣とのバトル。画面は非常にシンプルで機兵が3Dレンダリングされたりすることはなく、戦場を縮尺したコンソールから、各機に指示を出していくRTSゲームです。

見た目が非常にシンプルなものの、機兵に指示を出すときに「この攻撃はこんな感じの見た目やで!」と小さいアニメーションが表示されたり、敵マーカーをターゲットすると敵のグラフィックが表示されたりと、「戦場の状況はプレイヤー自身で想像してくれよな!」と実に思い切った構造のゲームです。小説読んでるみたい。ミサイルたくさん飛ばすとミサイル1つ1つがどこをターゲットしているとか表示されるし、撃ちまくればものすごい数のターゲットマーカーが地上に出現したりします。簡略化されてはいるけど、想像するには十分な情報ですね。

難易度はCasualやNormalなら簡単で、どんな構成でクリアしようか?と遊べる余地もあるので、好きな兵装で遊べちゃう感じ。各機兵にも、近接型、遠隔型、万能型とタイプがあるので好きな機兵で攻略可能です。例えば、私はレールガン大好きなのでそういうタイプばっかり集めたりとか。とにかく気持ち良くなれます。

あと、BGMがめちゃくちゃカッコイイです。サントラがすぐに欲しくなったレベル。

世界の謎を手探りで解いていく楽しさ

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定番ありがとうございます。

ゲーム自体はそんなに長くなくて30時間もあれば終わるんですが、ADV/RTSの各パートを進めていく中で世界の謎が割とテンポ良く明らかになっていくんですが、SF小説なり映画よく見てる人は、「あの映画と同じような設定かな?」とミスリーディングを誘う設定が多いんですよね。結構映画とか元ネタしてるネタとかも細かく散りばめられてるんで余計に。

私の場合は、最初は「あれと同じ設定かーふんふん」と納得して進めてわかった気になるんですが、徐々に矛盾し始めて「なんか違うな...」となり、仮説を作っては消して作っては消して...と最後まで頭を悩ませるプレイ体験になりました。ADVパートの順番がぐちゃぐちゃということもあって、最初は非常に混乱するものの、謎がわかってしまえばすんなり理解出来るという。

がっつり操作するゲームも良いですが、たまには手を止めて考える、というまったりしたゲーム体験も悪くないのかもしれません。