ものすごい勢いでゲームしてますね。まさにラッシュです。積みゲーを崩すには最高の機会なわけですよ。
さて、次は発売からずっと放置していたDQ11です。一体いつやるの!?と言われ続けていたんですが、Swtich版のボイス付きであるところのS(シャベル)が発売されたということで今更11Sをやりました。
一応、核心に至るネタバレなし。やっぱりドラクエはすごい、という話。
計算されつくされたリズム感。これぞ王道JRPG
11のストーリーの面白いところは、勇者がいきなり悪者扱いされるところ。オープニングでいきなり 「勇者だと!ころせ!!」 となぜか勇者として旅立った主人公が罪人として追われることになります(ここまでは公式サイトにも書いてある)
歴戦のドラクエ戦士ならここで「えっ?おれは勇者だぞ?なぜ王様に怒られるんだ?」と大きな疑問を持ってストーリーを進めていくことになるわけですが、もう冒頭からいきなりメチャクチャ大きな問題を抱えたまま話が進んでいくので気になって仕方ない。
いやもう流石ドラクエといいましょうか。シナリオの発生テンポが素晴らしいんですよ。話の持っていきかたが非常にウマい。今作は上に書いたように「主人公が悪魔の子として扱われる」大きな疑問から始まる大きいストーリーがあって、逃亡劇を続けながら道中の小さな事件が拠点毎に起こっていくのでそれを解決していくという感じなんですが、1つ1つの事件は「悪いやつを探してやっつけろ!」なので非常にシンプル。良く言えばボリュームが見えているのでテンポが良く、悪く言えば結末の予測がすぐにできてしまうという感じ。やることが非常に明確なんですよね。
1つの事件をクリアすれば確実にストーリーは前進していく流れになっているので、
- 拠点に到着。武器防具を整える。街の人の悩みを聞く。
- 悪い奴をやっつけにダンジョンに行く。やっつける。
- 街の人にめっちゃ感謝される。ストーリー進行に必要な重要アイテムがもらえる。
というのを繰り返していきます。もちろん例外はあるけど、概ねこの流れがわかっているのでプレイする側としては「今日はどこまでやろうか?」というののプレイ計画が立てやすいんです。1つ1つのダンジョンやバトルは長くもなく短くもなくちょうどよいので、進めるのが億劫になってしまう所謂「ダレる」期間が存在しません。また、面倒なギミックがダンジョン内に存在するということもほとんどないので、「宝箱全部取ってクリアするんだ!」などの当初のやる気に満ちた気持ちをずっと頂いたままストーリーを進められるんですよ。
もうなんか全てが計算されつくされてる感じがする。流石堀井雄二。流石ドラクエ。
アクの強いキャラクター達と声優さんの演技が光る
11Sは主人公、敵キャラ、そしてモブキャラでさえ喋ります。11をやってないので元がどんな感じだったかはわからないんですが、1つ1つ丁寧にセリフが入っているのでキャラクター付がものすごくしっかりなされてる印象がするんですよね。個人的には主人公たちより、敵キャラとして大御所声優さんがたんまり出てくるのが喜んでしまったポイントです。ほら、推しの声優さん出てくると嬉しいじゃないですか!
例えば最初、王様に会いに行った時、王の側近として、ホメロスさんとグレイグさんの2人が出てくるんですが、王が菅生隆之さん、ホメロスさんが櫻井孝広さん、グレイグさんが小山力也さん。みたいな豪華っぷり。ド安定...他にも、意外なところで意外な声優さんが出てきたりするので町の人1人1人に話しかけていくみたいなこともやってしまう。
登場人物は「ドラクエ」のキャラなのでシリアスというよりコミカルなパターンが多いですが、セリフの1つ1つがしっかり練られていてかつ、各声優さんの演技が素晴らしいので終始楽しめます。今から11S以外の11をやるのはちょっと考えられないぐらい。
見事 #DQ11S #NintendoSwitch pic.twitter.com/EmVipVC7VW
— Lix / すかい (@skyriser) March 30, 2020
見事なジャンピング土下座。SEも声が合わさって最強。
難しすぎず優しすぎない、程よくシンプルなバトル
今回私は3Dモードで進めたんですが、バトルシステムは
- シンボルエンカウント
- 自由移動可能のターン制
- 行動順は速さの順
といういつもの感じ。自由移動はあんまり意味がないので途中から移動ではなく移動不可能に切り替えて、完全なターン制にしてました。
ドラクエはHPに関わる数字が少ないので計算しやすく、最近のドラクエっぽくバフデバフ表示もしっかりついているし、おまけにバフのスタック数までわかる親切設計なので、戦略が非常に立てやすいです。コマンド選択もリアルタイムではないのでじっくり考えることができます。ただ、ちょっとスキルツリーが複雑なので見慣れないスキル名が多いと戸惑うかもしれません。このあたりは7か8あたり以降のドラクエをやってるかどうかで知識に差が出るポイントかも。
気になるポイントは、AIが優秀すぎること。あまりに優秀すぎてAIだけでも押し切れる。つまり戦闘はほぼオート化できる。縛りプレイに手を出してないので究極の難易度ではわかりませんが、正直、雑魚の戦闘はオートでらくらくです。処理上仕方ないと思うんですが、敵の残りHPを逆算して最適な行動を取ってくれているっぽくて、「後少しで倒せる」シチュエーションならMP節約して通常攻撃でフィニッシュみたいな行動を取るので、気になる人はかなり気になるポイントかも。敵のHPゲージがはじめから出ているようなゲームではなく、弱ってきたら名前がオレンジ色になる...みたいな曖昧な見せ方なので。
じゃあAI使わなければいいのかというとそれも微妙で、AIを使わないととにかく時間がかかるんですよ。そこも含めて楽しめる人なら問題ないと思うんですが、毎度毎度代わり映えしない敵キャラを同じ手順で倒すのは疲れてしまうので...なのでボス戦だけはなるべくAI使わずにやる。みたいなことをしてました。AIだけでも倒せるんですが、結構ギリギリになったりするので。このへんはうまいことバランス取れてると思います。
また今回のドラクエは、ヒーラーが多めでほぼ半数は実用的な範囲で回復魔法が使えます。もちろん得意不得意はあるんですが、MPの続く限りはリカバリーが早いです。また、パーティメンバーの入れ替えは戦闘中いつでもできます。入れ替えのコストは1人分の行動1回なのでHPが少なくなってきたら入れ替えという戦略も可能。なのでたぶん難易度はやさしめかも。
ドラクエが受け入れられる人ならオススメ
クリアまではだいたい50〜70時間ぐらいだと思います。伏線もサブタイトルもきっちり回収されるので、一度遊べばスッキリ終わります。上にかいたように、
- 時折挟まるコミカルなストーリー
- 単純作業に近い雑魚バトル
が許せるのであれば楽しめると思います。個人的にはコミカルすぎるのに抵抗が少しある人(= もうちょっとシリアスな雰囲気の方が好き)なので、一部一部「う〜ん...」となることもありましたが、全体的には楽しめたのかな。バトルはAIを使わずにやると時間がかなりかかると思うので、時間をしっかり取れる人向けですかね。同じ敵を延々狩り続けるのはさすがに...
ちなみに、話は逸れますがDQX(DQ10のこと。オンラインゲーム)を以前やっていたので、それと比べるとレベルはサクサク上がるし、職人は簡単だし、ドラクエはこれぐらいのヌルさでいいんだよ...となりました。オンラインゲームってむちゃくちゃレベル上がりにくいので、どうしてもそのイメージが強く残ってしまって、レベルがサクサク上がることが快感になってしまいました。
大好評で品切れのSwitchを持っていないとプレイできませんが、後悔はしない出来なのでドラクエが受け入れられる人なら是非。少し作業感のあるバトルが我慢できるのなら、声優さんの命の入ったキャラが冒険を彩ってくれるので。
過ぎ去りし時を求めました #DQ11S #NintendoSwitch pic.twitter.com/9i1L7d8v0Y
— Lix / すかい (@skyriser) April 12, 2020
過ぎ去りし時を求めてくれ...サブタイを回収してくれ...という気持ちです。
【通常版】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S - Switch
- 発売日: 2019/09/27
- メディア: Video Game