先日、色々な事情で4年ほど続けてきたMac信者を卒業して自作PCerとしての道に戻ってきた(Macを捨てたわけではなくWindowsにメインマシンを移行した)わけなんですが、それと同時にモニターを新調しました。LGの34UC88-Bという34インチの21:9ウルトラワイドモニターです。
LG モニター ディスプレイ 34UC88-B 34インチ/曲面 ウルトラワイド/IPS 非光沢/HDMI×2、DisplayPort/スピーカー内蔵/高さ調節対応
- 出版社/メーカー: LG Electronics Japan
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: Personal Computers
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Twitterで軽く紹介した所思わぬ反響があったので使用感など書いてみようと思います。
FHDでは小さいし、デュアルディスプレイは色々と面倒
今仕事ではメインマシンにSurface Pro (2017)を利用してるんですが、長野側のオフィスで利用している時は4Kモニターに接続して3840x2160/60Hzという高解像度環境で作業をしてます。しかしながら東京のオフィスや自宅では未だに24インチのFHDモニター。仕事ではブラウザとコンソールを何枚も開いて行き来するので、当然ながら効率が段違いで変わってきます。
以前は、FHDの24インチを2枚使ってたんですが、デュアルディスプレイってどうも苦手で、メイン+サブっていう画面構成に明示的に意識して分割しなければならないため、マウスで長距離のウィンドウ移動を頻繁に行う必要がありました。シングルディスプレイの場合はこういうの意識しなくてもいいですが、領域が狭いので裏にあるウィンドウを引っ張り出してきたりしなきゃいけない。MacのMission Controlとか最近のWin 10だとこの辺のウィンドウ選択補助機能があるため、少しスムーズになりますが、それでも広い画面には効率は劣るわけです。
4Kディスプレイとの比較
27インチの4Kモニターなどにすればディスプレイが超広大になるんですが、1:1(スケール100%)で表示するとあまりに解像度が高く文字が見えないため表示スケールを150%〜200%あたりで調整する必要があります。Windowsの場合はだいたい150%が推奨になってたかと思いますが、この場合見た目の解像度、つまり作業領域ははだいたいWQHD(2560x1440)クラスになります。
じゃあWQHDのディスプレイでいいじゃん、となるのですが、4Kの方が文字とかはWQHDディスプレイに比べればかなりキレイです。ただしこれは対応アプリケーションに限ります。最もよく使うであろうChromeなどのWebブラウザやOSのインターフェースはキレイにレンダリングされますが、高解像度に対応していないアプリの場合OSが無理やりスケールする機能を利用するか、単純にウィンドウを引き伸ばして表示する、みたいなことになりものすごい残念な見た目になります。Macの場合、ここいらの処理が美味いことされてるケースが多いですがWindowsの場合高解像度に対応したアプリはやっと出てきたところで、まだまだこれからかなといった印象です。もちろん、私も仕事だと4K使ってるのでWebブラウザとかPuTTYぐらいしか使わないよって場合は全く問題ないですけどね。
その点このウルトラワイドモニター、解像度が3440x1440とWQHDのディスプレイを単純に横に長くしただけの仕様なので、スケールは100%です。現状、高解像度に対応しているアプリが少ない中、最も画面の広さを現実的にとれる、というのがウルトラワイドの強みかなと思います。現在お使いのディスプレイがFHDの場合はWQHDでもだいぶん作業効率は変わると思いますし、ウルトラワイドにすると更に快適になるかと。
DTMやってる人に是非オススメしたい
この21:9という比率のディスプレイを見た時にピンと来たのでいつかやりたいと思っていたのがDTMでの利用。
音屋さんこれ買うべきですよほんとに pic.twitter.com/s9eHF5fZP1
— Lix / すかい (@skyriser) 2017年9月23日
ミキサーがこのレベルですよ! pic.twitter.com/wRHloPHeb4
— Lix / すかい (@skyriser) 2017年9月23日
ツイートが軽くバズりましたが、シーケンサは基本横に流れていくのでこんだけ広ければ超快適です。特にミキサーを横に並べたい場合なんかはめちゃくちゃ捗ります。実際にはシーケンス画面をここまで横広く使うことは無いと思うので、マスターに指したFXとか、CPUの使用量、マルチバンドコンプのインジケーターチェックなんかを同時にウィンドウ重ねることなく配置する、みたいな使い方が一番活用できると思います。
Lightroom pic.twitter.com/dH8GRnvSoH
— Lix / すかい (@skyriser) 2017年9月22日
写真の現像でLightroom開くとこんな感じですが、現像だとたぶん4Kモニターのが有効的に使えるかもですね。Lightroomのサイドバーを常時出しっぱなしにもできますが、ちょっとマウスの移動量が多いのがネックです。
ウルトラワイドすかい #FF14 pic.twitter.com/DNU0O1Gsyb
— Lix / すかい (@skyriser) 2017年9月22日
FF14みたいなMMORPGだとこんな感じです。FF14はUIいっぱい開くゲームなので相性バッチリだと思います。また、FOVが圧倒的に広くなるので、外周に湧いたワイバーンからカータライズが来る!みたいなケースもものすごく簡単に発見できます。
CIV6は首が疲れそう....(UIが左右にある pic.twitter.com/kzEiWzNGOo
— Lix / すかい (@skyriser) 2017年9月22日
Civilizationみたいな左右にUIが寄ってるゲームだとマウスの移動量が多くて大変です。でも雰囲気にはどっぷりつかれますね。
写真とってないですが、最も相性が良いなと思うのはレースゲーム。Forzaの体験版を少しやりましたが、没入感が凄かったです。ただゲームを主体に奥なら3440x1440は必要なくてもう少し安い2560x1080っていう解像度のウルトラワイドも選択肢に入ってくると思います。こっちの方がVGAの負担も軽いはず。
大きくない?湾曲って大丈夫なの?
大きさはデュアルディスプレイよりは遥かに小さいです。私の使っている34UC88-Bで横が80cmちょいなので、90cm程度確保出来るという環境の場合は文句なしに大丈夫だと思います。音屋さんの場合、モニタースピーカーがベストポジションに鎮座していると思うので、そこに干渉してしまう場合は何らかの策が必要だと思います。私の場合はかなり広めにポジションを取っている(LとRを1Mあけてる)ので、大丈夫な感じ。
湾曲は使用するディスプレイのタイプに寄りますが、今紹介してる34UC88-Bの場合はかなり緩やかなので全く違和感ないと思います。デザイン作業で直線がひける。むしろ若干湾曲してるおかげで見やすいです。平面になれていると思うので最初数時間は違和感を感じるかもしれないですが、すぐに慣れるはず。
とはいえ、この辺の感覚は人によってかなり違うと思うのでお店でのチェックをオススメします。なお、湾曲ではない34インチも存在します。
購入する前に表示できるかを確認しよう
ウルトラワイドええやん!買うわ!!ってなってる人に一応これだけ注意なんですが、4Kほどではないですが、一応高解像度ディスプレイですので、対応してるPC/VGAが必要です。当然、DVI端子なんてものは刺さりません。詳しくは割愛しますが、DVIしか出せないグラボの場合はFHDでしか使えませんし、古いHDMIが乗ってるPCとかの場合は3440x1440が表示できても50Hzでしか表示できないケースもあります。
34UC88-Bの場合は、DisplayPortが1本とHDMIが2本刺さりますが、これらの出力が可能かPC側を今一度確認したほうがいいです。自作PCで最近のグラボ積んでるぜ!とかの場合は大丈夫だと思います。一応34UC88-Bの場合はDisplayPortケーブルとHDMIケーブルが1本ずつ付属します。親切ですね。
というわけで簡単にファーストインプレッションと使用感の紹介。
LG モニター ディスプレイ 34UC88-B 34インチ/曲面 ウルトラワイド/IPS 非光沢/HDMI×2、DisplayPort/スピーカー内蔵/高さ調節対応
- 出版社/メーカー: LG Electronics Japan
- 発売日: 2016/03/24
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ちょっとディスプレイにしちゃお高いですが、作業は間違いなく捗りますよ!